金毘羅さんとの関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 01:52 UTC 版)
祖神・手置帆負命の神名は、手を置いて長さを測る「天御量」の方法で帆を製作したことから生じたのかもしれないとの指摘がある。現在確認できる事蹟から考えると、手置帆負命は船大工であった可能性がある。 こんぴらさんの名で親しまれている香川県仲多度郡琴平町の象頭山(標高538m)中腹に鎮座する金刀比羅宮に対する信仰、いわゆる金毘羅信仰を全国に広めたのが備讃瀬戸に点在する塩飽諸島の人々であった。塩飽の人々は、大麻山や象頭山を眺め天候を判断してきたが、象頭山は古代からの信仰の対象としての神奈備山であり、同時に天候を占う日和山だった。 一方、善通寺市弘田町鬼塚に鎮座する式内社、雲気神社の雲気とは、同社の神奈備山の天霧山にかかる雲の気のことであり、金刀比羅宮はこの雲気神社の論社の1つとされる。また象頭山はそのほとんどが神域となっているが、大部分は楠の自然林である。 これらのことから、手置帆負命の末裔は象頭山周辺の楠で船を造り、大麻山の麓に植えた麻から作った布で帆を張って、瀬戸内海を航行したと考える節もある。
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