野鳥保護区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/09 19:51 UTC 版)
野鳥保護区(やちょうほごく)は、自然保護団体等により設けられる、野鳥の生息環境保全を主たる目的とした私設の自然保護区の呼称としてよく用いられる。 最も大規模に活動しているのは日本野鳥の会である。同会では特定の希少な野鳥の生息地などで公的保護がかけられていない場所について、開発業者等に所有権が移ることを回避するために買い取り、または地権者と協定を結んで保全している。1987年に北海道根室市のタンチョウ生息地 7.6haを同会が買い取り保全したのが最初で、以降その数および面積を拡げ、2010年末現在で 32箇所、計 2870.8haの保護区がある。なお、買収する際の原資は寄付金等に依っている。 また、他にも同様の活動を行っている NPO法人や地方自治体等があり、細かな規定はないものの概ね同様の保全を主目的として設けられる地区である。地方自治体が参画する場合は、鳥獣保護区に指定した上で公園としても利用される場合が多い。
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