釈放要求
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 08:21 UTC 版)
「クアラルンプール事件」の記事における「釈放要求」の解説
その後犯人グループは、人質の解放と引き換えに日本国内での活動家7人(勾留中の西川純、戸平和夫、坂東國男、坂口弘、松浦順一、佐々木規夫と服役中の松田久)の釈放を日本政府に要求した。 日本政府は要求に応じ、「超法規的措置」として7人に日本赤軍への参加意思を確認。しかし、坂口は「私の闘争の場は法廷で、暴力革命を志す時期ではない」として、保釈中だった松浦は「今は闘争を保留しているので、誰に誘われても行く気はない」と拒否。日本赤軍に参加意思がある5人を釈放・出国させた。獄中犯の釈放については法務大臣が検事総長に個別事件について指揮できる指揮権を規定した検察庁法第14条但し書きに準ずる形で、超法規的措置による釈放が行われた。 反政府過激派が日本政府に対して勾留メンバーの釈放要求をして、実際に釈放させた初めての事件となった。釈放メンバーは出国し、犯人グループは7日に日本航空のダグラス DC-8型機でリビアに向け出国。8日にリビア政府に投降した。また、この事件は右翼の経団連襲撃事件に影響を与えた。
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