那珂台地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 04:18 UTC 版)
常陸台地の北部に位置し、西は那珂市の鷲子山塊(とりのこ さんかい)系の所貫丘陵(ところぬき きゅうりょう)の南縁から、東海村、ひたちなか市までの久慈川と那珂川の下流部に挟まれた台地。面積は常陸台地内でも大きい部類で、東側が南北約17 km、西側が2 kmと北西部に移行するに従い狭くなる。常陸大宮市大宮地区付近の標高約40 mから南東に緩やかに傾いて太平洋岸まで達し、ひたちなか市東部で約30 mと平坦な地形を成す。台地上に大きな河川は無く、南東部に樹枝状の浅い浸食谷があり、東部の東海村付近の海岸は砂丘の発達が著しい。台地本体は下末吉面(しもすえよしめん)であり、約12 - 13万年前の下末吉海進時に堆積した海成の砂層によって構成され、表面を厚さ4 m程の鹿沼軽石層を含む関東ローム層に覆われている。 集落は、常磐線や国道に沿って集中し、台地東部のひたちなか市や中部の那珂市では水戸市街地の拡大に伴い宅地化が進む。大部分は畑に利用されているが、もともと乏水性の土地であったため、ひたちなか市はサツマイモの産地として知られており、河川の支流の浅い谷は水田に利用される。
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