避妊去勢手術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 21:30 UTC 版)
野良猫の異常繁殖や、野良猫により発生する様々な問題において、より積極的とされる方策には、避妊去勢手術の実施がある。餌を与える行為を通じてネコを慣らしていって、ケージや洗濯ネットに収容し、動物病院に持ち込み、手術を依頼する。このような野良猫の避妊去勢手術の趣旨を理解し、低料金で応じてくれる動物病院も存在する。場合によっては捕獲のための鉄製のケージを設置するケースもある。 なおこの方法は避妊去勢のための趣旨が周囲に理解されない場合、避妊去勢のためではなく、三味線業者の毛皮取りと混同され、誤解した近隣住民等が、せっかく捕獲したネコを逃がしてしまうケースがある。また捕獲された猫を、長時間に渡って風雨や寒暑にさらすのは、動物愛護(保護と管理)という観点から見て望ましくないため、定期的な捕獲装置の監視が必要である。これらには生き物を扱っているという責任感と、ネコの習性への理解が欠かせない。 三味線製造業者が野良猫の捕獲を行うことは現在はほとんどありえず、イメージは都市伝説の域を出ていない。俗に「猫取り」と呼ばれる猫捕獲専門業者の存在が噂されるなど三味線製造業者に対する偏見も加わっている。そもそも三味線の素材は交尾していない雌猫が最上級の素材ではあり、野良猫は交尾やケンカによる損傷もあるため毛皮の質が悪い。津軽三味線では明治初期から犬の皮が使用されており、通常の三味線も稽古用は犬皮や合成皮革などの別素材が使われている。
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