避妊法として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 05:44 UTC 版)
膣外射精は、簡便な避妊法の一つとして古くから行われており、『旧約聖書』の「創世記」にもこの行為が記述されているが(オナニーとオナンを参照)、下記のように避妊法としては十分ではない。 性交時、射精する前に膣より陰茎を引き抜いて膣外射精することで、ある程度妊娠を避けることができるが、実際には膣外射精する前の挿入時にも精子が出てしまう場合がある。 これは、精液でなくても陰茎から出るカウパー腺液の中にも精子が存在するため、そして男性側が射精が開始していないと認識していても、実際には射精が始まってしまう(射精する直前だと感じていても、精液の発射が開始している)場合が多いからである。また、射精のタイミングがずれて膣内に射精してしまうこともある。 エモリー大学の調査によれば、膣外射精のパールインデックス(PI)は4-19で、もっとも普及しているコンドームのPI3-14に比べ若干劣る。そのため避妊法としては不十分だと主張する人も多い。 このため膣外射精法は、妊娠を必ず避けたいカップルには推奨される避妊法ではないが、妊娠したとしても容認できる、そして性病感染の可能性が気にならない夫婦においては、コンドームより簡便な避妊法として行われる。
※この「避妊法として」の解説は、「膣外射精」の解説の一部です。
「避妊法として」を含む「膣外射精」の記事については、「膣外射精」の概要を参照ください。
- 避妊法としてのページへのリンク