過去の高速路線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 22:47 UTC 版)
伊豆箱根号 名古屋駅 - 千種駅前 - 星ヶ丘 - 名古屋インター - 三島広小路駅 - 箱根関所跡 毎年3月20日 - 11月29日までの季節運行で1日2往復運行されていた。 元々はJR東海バスの親会社であるJR東海の新幹線を補完する目的で、新幹線からでは乗り換えとなる観光地へ直行する輸送手段としてJR東海バスと共同運行にて開設された路線であり、運賃は東名ハイウェイバスに準じた設定とされている。似たコンセプトでのちにJR東海バス・東海バスが伊豆スパー号の運行も開始している。 しかし、名古屋 - 箱根の所要時間が約4時間半と時間がかかりすぎることから、乗客数は低迷した。途中停留所を変更するなどされるも功を奏せず、JR東海バスが撤退。その後も伊豆箱根鉄道単独での運行が続けられたが乗客数は増加することはなく、1996年の運行を最後に運行を終了した。 名古屋地区から「関東の奥座敷」と呼ばれる観光地への直行便という路線設定は、近年は同様の条件の高速バス路線が各地で登場しており、時間にゆとりのある利用者層に受け入れられている路線も多いが、当時としては画期的な試みであった。しかし、当時の利用者には受け入れられなかった模様である。 使用車両は、基本的に4列シート34人乗りのスーパーハイデッカーで、伊豆箱根鉄道では西工車体の日産ディーゼル・スペースウイングを使用していた。なお、当路線廃止後この車両は日東交通に売却された。 歴史 1990年3月29日 - 箱根ビュー号として季節運行(冬期運休)の1日2往復で運行開始。 1991年6月1日 - 三島広小路駅に停車開始。 1993年4月1日 - 愛称を「箱根ビュー号」から「伊豆箱根号」に変更の上、伊豆箱根鉄道の単独運行となる。 1996年11月29日 - 運行終了。
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