進化的起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 01:04 UTC 版)
U2とU6の間のフォールディングの特筆すべき特徴は、自己スプライシンググループIIイントロン(英語版)のドメインVとの構造的類似性である。U6 snRNAに存在するAGCトライアドはグループIIイントロンでも保存されており、同様に三次元的スタッキングを促進することが知られている。U2-U6フォールディングの初期におけるGUゆらぎ塩基対の形成は、グループIIイントロンの触媒コアの形成時にも観察されている。最後に、U2-U6フォールド内での金属結合部位の構造的保存性を考えると、スプライソソームはグループIIイントロンと同じ2金属イオン機構を利用している可能性が高い。こうしたグループIIイントロンとスプライソソームの活性部位のU2-U6フォールドとの二次・三次構造的保存性は、グループIIイントロンとスプライソソームが共通の進化的起源を持つことを示唆している。
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