連合王国との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 23:40 UTC 版)
「イギリスの王室属領」の記事における「連合王国との関係」の解説
3地域は、コモンウェルス(イギリス連邦)に属さず、コモンウェルスの王国(英連邦王国)でもない。王室属領と連合王国との関係は「互いに敬意と支持のある関係、すなわちパートナーシップ(one of mutual respect and support, ie, a partnership)」であるとされる。2001年まで、連合王国政府では王室属領との関係を内務省で扱っていたが、その後大法官府 (Lord Chancellor's Department) ・憲法事項省 (Department for Constitutional Affairs) を経て、2007年以降は法務省 (Ministry of Justice) の所管となっている。 連合王国における法的な意味での「ブリテン諸島」 (British Islands) に連合王国(イギリス本土)とともに含まれる。しかし、連合王国の議会で制定された法律が適用されることは原則としてない。各属領側の要望に応じ、枢密院令 (Order-in-Council) による適用範囲拡大がなされることがあるが、こうした措置が取られることは稀である。 一方で、王室属領は多くの機関を連合王国と共有している。たとえば英国放送協会(BBC)はチャンネル諸島にローカルラジオ局を持っており、マン島は BBC North West の放送地域である。また、王室属領は独自の郵便・通信機関を持つが、連合王国の電話番号計画に参加しており、互換性のある郵便番号を採用するなど、システムに関しては一体化している。 1981年イギリス国籍法 (British Nationality Act 1981) が施行されると、連合王国側においては国籍法の運用上、王室属領は連合王国の一部として扱われている。しかしながらそれぞれの王室属領側では、居住や雇用に関して各地域で特別の法律を制定しており、これら属領と特別に関係のない英国市民に関しては非英国市民(non-British citizens)と同様の取り扱いをしている。
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