通信プロトコルと暗号化方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 14:18 UTC 版)
「無線LAN」の記事における「通信プロトコルと暗号化方法」の解説
WEP (Wired Equivalent Privacy) 無線LAN初期の規格。セキュリティの脆弱性が指摘されており、WEP方式の利用は推奨されない。WEPのパスワードは10秒程度で解読可能であり、AirSnortなどのクラッキングソフトが出回っているため、容易に乗っ取りが可能である。 WPA(Wi-Fi Protected Access) WEPの脆弱性を改良するためIEEE 802.11iの策定に先立ち、Wi-Fi Allianceによって制定された。暗号化にはTKIP(Temporal Key Integrity Protocol)というストリーム暗号が用いられているが、これはWEPでのRC4方式に、鍵と初期ベクトルをミックスする関数を加えるなどして既知の攻撃を可能な限り避けようとしたものである。しかし実際にはWEPの場合と同様の攻撃の多くが効いてしまう(詳細は英語版のTKIPの記事を参照)。 WPA2(Wi-Fi Protected Access 2) WPAのセキュリティ強化改良版。IEEE 802.11iの策定に伴い、それを取り込む形で制定された。暗号方式としては認証暗号のAES-CCMでMPDUやそのヘッダを守るCCMPという方式が採用されている。 WPA3(Wi-Fi Protected Access 3) WPA2に関する深刻な脆弱性、KRACK (Key Re-installation Attack) が2017年10月に報告されたことを受け、2018年6月に策定されたセキュリティ規格。2019年4月にはWPA3にも脆弱性が報告されており、いたちごっこの状態が続いている。
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