逐次重合経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/17 09:35 UTC 版)
「ポリパラフェニレンビニレン」の記事における「逐次重合経路」の解説
PPVは、芳香族ビスホスホニウム塩およびジアルデヒド、特に1,4-ベンゼンジアルデヒドから誘導されるビスイリド間のウィッティヒカップリング反応により合成することができる。 この、ウィッティヒ濃縮を初めとする逐次重合(英語版)反応では、7000500000000000000♠5–10量体程度の分子量の小さいオリゴマーが得られることが多い。ポリマーの溶解度を上げてより分子量の大きい生成物を得るために、様々な側鎖(アルキル基、アルコキシ基、フェニル基)が導入される。逐次重合アプローチの利点は、オルト、メタ、パラキシリレンの結合を主鎖に組み込むことができる点である。特定の立体規則性を持つコポリマーもこの方法では容易に合成できる。 PPV誘導体は、ベンジルニトリルと芳香族ジアルデヒドとのクネーフェナーゲル縮合により合成することもできる。この方法では、ニトリル基の加水分解など多くの副反応が生じるため、反応条件を細心の注意をもって整える必要がある。
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