逐次重合と連鎖重合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/11 21:37 UTC 版)
逐次重合では、高い重合度 Xn(分子量)を達成するためには、 カロザースの式 によると、モノマー転化率pを高くする必要がある X ¯ n = 1 1 − p {\displaystyle {\bar {X}}_{n}={\frac {1}{1-p}}} 例えば、Xn = 100を達成するためには、p = 99%のモノマー転化率が必要である。 しかし、連鎖重合(フリーラジカル重合) の場合、カロザースの式は適用されない。その代わりに、長い高分子鎖が反応の初期から形成される。反応時間を長くすると、ポリマー収率は増加するが、平均分子量にはほとんど影響を及ぼさない。 重合度は、動力学的鎖長に関係しており、これは開始鎖当たりに重合したモノマー分子の平均数に相当する。しかし、それは以下のようないくつかの理由で動力学的鎖長とは異なる。 連鎖停止反応において、2つのラジカル鎖が、全体的または部分的に再結合することによって、重合度が倍になる可能性がある モノマーへの連鎖移動反応は、反応している同じ動力学的鎖に対し、新しい高分子を発生させる、これは重合度の減少をもたらす。 溶媒または溶解成分(改質剤や調整剤)への連鎖移動は、重合度を低下させる 。
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