迹門と本門とは? わかりやすく解説

迹門と本門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:05 UTC 版)

法華経」の記事における「迹門と本門」の解説

鳩摩羅什訳『妙法蓮華経』は28品の章節構成されている。現在、日本広く用いられている智顗天台大師)の教説によると、前半14品を迹門しゃくもん)、後半14品を本門ほんもん)と分科する。迹門とは、出世した仏が衆生化導するために本地より迹(あと)を垂れたとする部分であり、本門とは釈尊菩提樹ではなく五百塵点劫という久遠の昔にすでに仏と成っていたという本地明かした部分である。迹門水中に映る月とし、本門を天に浮かぶ月に譬えている。後世天台宗法華宗一致派は両門を対等に重んじ法華宗勝劣派法華経本門特別に重んじ本門を勝、迹門を劣とするなど相違はあるが、この教説依用する宗派は多い。 また、三分さんぶん)の観点から法華経分類すると、大きく分けて一経三段)、序品序分方便品から分別品の前半までを正宗分分別品から勧発品までを流通分分科する。また細かく分けると(二経六段)、前半の迹・本の二門にもそれぞれ序・正宗流通三分があるとする。 経本としても流通しているが、『妙法蓮華経全体では分量大きいこともあり、いくつかの品を抜粋した妙法蓮華経要品』(ようほん)も刊行されている。

※この「迹門と本門」の解説は、「法華経」の解説の一部です。
「迹門と本門」を含む「法華経」の記事については、「法華経」の概要を参照ください。

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