近年のデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 16:25 UTC 版)
2001年、オランダの建築家レム・コールハースとその建築設計事務所OMAは、欧州委員会委員長のロマーノ・プローディとベルギー首相のギー・フェルホフスタットに招かれ、ニース条約が調印されブリュッセルが公式にEUの首都となるにあたり、首都として何が必要かを話し合った。その席上、プローディらとの話が「ヨーロッパの多様性と統一を表すように、欧州連合のブランドを再定義すること」に及んだ際、コールハースとAMO(OMAのシンクタンク部門)はEUの古いシンボルを捨て「新たな視覚言語」を作るよう提案した。そのビジュアルを模索する中で、コールハースはバーコードのデザインを応用する案を出した。従来の欧州旗は加盟国が増えても星は12個のままだが、コールハースのデザインでは新しい欧州旗はEU構成国15カ国の国旗を横に並べ縦に引き伸ばしてカラフルな色の帯をなすものであり、将来加盟国が増加するとその国旗の色を横へ継ぎ足してゆくようになっていた。 この新欧州旗案はEUやその他の組織により公式に採用されることはなかったが、2006年にオーストリアが欧州連合理事会議長国となった際、議長国ロゴにコールハースとAMOのデザイン(加盟国がさらに10カ国増えたことを反映したデザイン)が採用された。
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