キキ (マスコット)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > キキ (マスコット)の意味・解説 

キキ (マスコット)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 17:17 UTC 版)

Krita5.0の起動スプラッシュに華を添えるキキ

Kiki the Cyber Squirrel(サイバーリスのキキ)、あるいは単にKiki(キキ)[1]とは、FLOSSデジタル絵画ソフトウェアKritaマスコットである。 2012年にKritaの起動スプラッシュ画像で初登場して以降、Kritaユーザーに留まらない多くの人々によってファンアートが作られている。彼女のキャラクターデザインを行ったのはKDEのマスコットであるKonqiの近年のデザインも担当したタイソン・タンである。

歴史

Kiki登場以前よりKritaコミュニティ内では"Krita"がアルバニア語でリスを意味するということが知られており、[2]その結果KDEフォーラムにおいてリスを基にしたマスコットのアイデアが提起されていた。[3]2012年12月26日、タイソンが動物を象ったアイコンとそれを擬人化したマスコットのアイデアを投稿した。[4]このアイコンは採用されなかったものの評判の良かったマスコットはのちにKrita2.6の紹介ブックレットの表紙を飾ることになる。[5] この時点でこのマスコットにはまだ名前がなかった。

Krita2.8のリリースを前にしてタイソンはキキのデザインに装飾色としてピンクを加える。これはKritaの新しいアイコンに近づけるねらいがあった。彼がこのマスコットに「サイバーリスのキキ」という名を与えたのもこの時である。Krita2.8の起動スプラッシュにこの新しいアートワークが用いられて以降、[6]タイソンによるキキのアートワークはメジャーアップデートの度に更新されている。

タイソンはキキの著作権をKrita財団に寄付し、彼によるキキのアートワークをすべてCC BY-SAGNU GPLでライセンスした。[7]

デザイン

タイソン・タンによるガレージキット用のデザインシート

キキのデザインはバージョン毎に異なるが、以下の点は共通している:

  • カートゥーン風に擬人化されたリスである
  • 髪色はペーパホワイト、次いでダークグレーに差し色としてピンク、スカイブルーが加わる
  • 瞳や耳などに花の形状をもつ
  • 曲線的かつ有機的で長いシルエットをもつがパーツの継ぎ目のようなロボットのディティールももつ

反響

キキは広く受け入れられ、自由ソフトウェアのマスコットの中でも商業的に優れたものの一つとされている。[8] Kritaユーザーの枠を超えて多くのファンアートが作られており、[9]形式も2Dアートワーク[10]から3Dモデル[11]、アニメーション[12]など様々である。2017年のワンダーフェスティバルでは伊藤霊一によるキキのガレージキットが販売された。[13]

ギャラリー

タイソンによる作品

タイソンによるキキのアートワークはクリエイティブ-コモンズ表示 - 継承又はGNU GPLでライセンスされている。

ガレージキット

伊藤霊一によるガレージキット。タイソンによるデザインシートを基にしている。[14]

脚注

  1. ^ Krita:よくある質問 - キキ(Kiki)って誰ですか?”. Krita財団. 2018年1月25日閲覧。日本語表記として「キキ」が用いられている。
  2. ^ Foundation, Krita. “Krita’s Mascot | Krita” (英語). krita.org. 2017年7月25日閲覧。
  3. ^ Krita 2011 Sprint T-Shirt! -- KDE Community Forums” (英語). forum.kde.org. 2017年7月25日閲覧。
  4. ^ Krita Icon and Mascot Idea -- KDE Community Forums” (英語). forum.kde.org. 2017年7月25日閲覧。
  5. ^ http://www.valdyas.org/~boud/aboutkrita26.pdf
  6. ^ Kiki's Creative Flow”. DeviantArt. 2017年7月25日閲覧。
  7. ^ Tyson Tan — Kiki’s Plastic Model Kit It has been almost a...”. Tyson Tan. 2017年7月26日閲覧。
  8. ^ Speaking of Kiki” (英語). Holla Forums. 2017年7月26日閲覧。
  9. ^ kiki krita - Google Search” (英語). www.google.com. 2017年7月25日閲覧。
  10. ^ Charathon”. 2017年7月26日閲覧。
  11. ^ Meet Kiki, the Krita mascot in 3D!”. BlenderNation (2016年11月11日). 2017年7月26日閲覧。
  12. ^ Foundation, Krita. “Krita 3.0: The Animation Release | Krita” (英語). krita.org. 2017年7月26日閲覧。
  13. ^ Foundation, Krita. “Interview with Ito Ryou-ichi | Krita” (英語). krita.org. 2017年7月25日閲覧。
  14. ^ Foundation, Krita. “Interview with Ito Ryou-ichi | Krita” (英語). krita.org. 2017年7月26日閲覧。

関連項目

外部リンク


「キキ (マスコット)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キキ (マスコット)」の関連用語

キキ (マスコット)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キキ (マスコット)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのキキ (マスコット) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS