近年における見方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 02:04 UTC 版)
今日においては、東ローマ帝国の状況を指して「皇帝教皇主義」と呼ぶのは誤解を招きやすい不正確な用語であり、使用は控えるべきであるとの見方が主流になっている。これらの理由としては、 皇帝は聖職者ではなく、奉神礼を執行していたわけではない。 「皇帝教皇主義」という用語自体が皇帝権と教皇権が分立していた中世西欧を前提とする見方であり、それを基準に異なる歴史を辿った東ローマ帝国および正教会の制度を異端視するかのような言説は倒錯した議論としかいえない。 コンスタンディヌーポリ総主教は常に皇帝の言いなりになっていたわけではなく、教会は民衆に対する影響力を行使して帝権の意図を阻止することもあった。 といった理由が挙げられている。
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