近代プラトニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/03 15:21 UTC 版)
プラトン自身、ヌメニオス、プロティノス、アウグスティヌス、プロクロスといった思想家たちの本来の歴史的なプラトニズムから離れて、近代的な感覚で抽象的な対象に関する理論を考えようという展望を持つことは可能である。 プラトニズムはそれのもとでは抽象的な対象のようなものが存在するような考え方である。ここでいう抽象的な対象とは時間・空間の内には存在せず、完全に物理的でも精神的でもないような対象のことである。この意味でのプラトニズムは近代的な考え方である。 このような近代プラトニズムは膨大な数の哲学者・数学者・論理学者によってなんらかの方法で、何かしらの時に支持されてきた。そういう学者にはベルナルト・ボルツァーノ、ゴットロープ・フレーゲ、エドムント・フッサール、バートランド・ラッセル、アロンゾ・チャーチ、クルト・ゲーデル、ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン、ヒラリー・パトナム、ジョージ・ビーラー、エドワード・ザルタといった人々がいる。近代プラトニズムでは数、集合、真理値、属性、概念、命題、意味といった対象も考察の範囲に含まれる。
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