軌間の統一
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 01:13 UTC 版)
「オーストラリアの鉄道」の記事における「軌間の統一」の解説
オーストラリアで初期に敷設された鉄道網は、各植民地別に建設された路線であったため、オーストラリア全体の利益をほとんど考慮していなかった。それに伴って発生した最も顕著な問題は、各路線の建設時に行われた、軌間の決定であった。イギリス政府からは、各植民地の路線が連結できるよう、統一した軌間を採用するように勧告されたにもかかわらず、他の植民地の状況を顧みることなく各植民地で異なる軌間が採用されたばかりか、同じ植民地の中ですら軌間が統一されなかった。この問題は現在に至るまで、オーストラリアにおける国家的な問題となっている。軌間問題を解消する試みは今も進行中で、2005年現在でも完全に解決しているとは言えない。例えば、ウーズレー (en:Wolseley, South Australia) - マウントガンビア線は軌間が孤立していて、鉄道網上の価値がほとんどない。各州政府や関連する民間企業は、誰が改軌を行う費用を払うべきか常に論争している。
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