軌道離心率による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 03:31 UTC 版)
「地球周回軌道」の記事における「軌道離心率による分類」の解説
円軌道 - 軌道離心率が0で、円を描く軌道。 楕円軌道 - 軌道離心率が0から1の間で、楕円を描く軌道。ホーマン遷移軌道 - 宇宙船がある円軌道からエンジンを使って別の円軌道に移る際の遷移軌道。ヴァルター・ホーマンにちなんで名付けられた。 静止トランスファ軌道 - 近点が低軌道、遠点が対地同期軌道にある地球を中心とした楕円軌道。 長楕円軌道(HEO) - が35,786km以上、近点が約1,000km以下の軌道。遠点での滞留時間が長い。モルニヤ軌道 - 軌道傾斜角63.4°、軌道周期0.5恒星日(約12時間)の長楕円軌道。衛星はほとんどの時間を地球の特定の位置の上空に留まる。 ツンドラ軌道 - 軌道傾斜角63.4°、軌道周期1恒星日(約24時間)の長楕円軌道。衛星はほとんどの時間を地球の特定の位置の上空に留まる。 双曲線軌道 - 軌道離心率が1を越える「軌道」で、近点での物体の速度は脱出速度を越え、地球の重力を振り切って、「双曲線無限遠点速度」と呼ばれる一定の速度まで減速しながら、無限に飛び続ける。 放物線軌道 - 軌道離心率が1と等しい「軌道」で、近点での物体の速度は脱出速度と等しくなり、地球の重力を振り切るが、速度は0になる。この速度で地球から打ち上げられた宇宙船はある程度の距離を進むが、太陽の近くで太陽周回軌道に入る。速度と角度が正確であれば、地球に向かってくる物体がこの軌道を取ることも不可能ではない。
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