車いす競技に関する規則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 07:31 UTC 版)
「車いす陸上競技」の記事における「車いす競技に関する規則」の解説
車いすの多くは空気タイヤで、軽量である。IPC競技規則で明示されている規則は以下の通り。 車いすは最低でも2つの大きな車輪と1つの小さな車輪で構成され、小さな車輪は、車いすの前方になければならない。 車いすのフレームのどの部分も前輪の車軸より前に出ていてはならず、また2つの後輪の車軸を結んだ幅より広く突き出ていてはならない。車いす本体の地面からの高さは最高50cmとする。 車いすのどの部分も後輪の最後部を結んだ垂直面から後方に突き出ていてはならない。 後輪、前輪の直径は十分に空気を入れたタイヤを含んでそれぞれ70cm、50cmを超えてはならない。 各大輪には平らで円形のプッシュリムを1つだけ付けることができる。片腕で車いすを操作する競技者については、診断書及び大会へのエントリー用紙に記載されていれば、この規則を変更することができる。 車いすを推進するどんな機械的ギアやレバーも使用してはならない。 機械的操縦装置は腕で操作するもののみ認められる。 800m以上のすべてのレースでは、競技者は前輪を手動で左右に動かすことができなければならない。 トラック及び道路競技ではミラーの使用を禁止する。 車いすは招集場で測定され、競技開始前にその場を離れることはできない。いったん検査を受けた車いすであっても、競技開始または終了後に競技役員が再検査することがある。 競技者は競技中、下肢のどの部分も地面またはトラックに接触しないようにしなくてはならない。 前述の全ての規則に従うのは競技者の責任であり、どの競技も競技者が車いすを調整するために遅れることがあってはならない。 競技役員は、何よりも車いす及びそれを使用する競技者の安全性に責任を持たなくてはならない。
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