資料の状況と絵画作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 02:39 UTC 版)
「レオポルドゥス・プリムス」の記事における「資料の状況と絵画作品」の解説
間違いなく「レオポルドゥス・プリムス」を描いた作品は冒頭に示した1680年頃のエリアス・ガリ(ドイツ語版)の絵画、『エルベから見たハンブルクの風景』のみである。ガリの絵画では前景の左から2隻目の船として『レオポルドゥス・プリムス』が見られる。その左には姉妹艦、「ヴァーペン・フォン・ハンブルク」が描かれている。 1672年製のあるガラス製ビールジョッキ、1688年頃のハンブルクの風景を描いたJ・G・シュトゥーアの絵画や、特に銅版画など他の全ての作品はハンブルクの銅版画家・彫金家、ヨアヒム・ヴィヒマンが1675年に製作した銅版画に基づいている。しかし彼はこれら2隻の護衛艦を描いてはおらず、ネーデルラントの銅版画家、ヴェンツェスラウス・ホラー(英語版)が恐らく軍艦「デ・ホラントシェ・マークト・イン・デン・トゥイン」を描いた版画を単に盗作したのである。 ヴィヒマンの盗作の手本。恐らく「デ・ホラントシェ・マークト・イン・デン・トゥイン」。ヴェンセスラウス・ホラーの銅版画。アムステルダム、1647年制作。 1675年、ヨアヒム・ヴィヒマンが盗作した銅版画に基づく「レオポルドゥス・プリムス」とされる絵画。 J・G・シュトゥーアの絵画、『南西から望むハンブルクの風景』の一部に描かれた「レオポルドゥス・プリムス」。1688年の作品。 1675年、ペーター・ヘッセルが著した本に描かれている「レオポルドゥス・プリムス」と「ヴァーペン・フォン・ハンブルク」。 「レオポルドゥス・プリムス」と初代「ヴァーペン・フォン・ハンブルク」を描いた他の作品は1675年に出版されたペーター・ヘッセルの著書、『Hertzfliessende Betrachtungen / Von dem Elbe Strom』に掲載されている。
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