貨物中線・東海カーボン田ノ浦工場専用線(廃止)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:47 UTC 版)
「肥後田浦駅」の記事における「貨物中線・東海カーボン田ノ浦工場専用線(廃止)」の解説
1984年2月1日の車扱貨物廃止までは駅西側の東海カーボン田ノ浦工場の車扱貨物の取り扱いを行っており、上下ホームの間に当工場専用貨物列車用の中線が存在していたほか、駅構内から工場に向けて数本の専用側線が敷かれ、貨車の入れ換えや原料や製品の貨物輸送が行われていた。肥後田浦駅構内と工場との入れ換えは日本通運田浦営業所(現 八代支店)が担当しており、専用のスイッチャーと貨車移動機が使用されていた。工場からはさらに併設の田浦港へも線路が伸びており、貨物船と貨車との荷物の積み替え作業も行われていた。上り線(八代方面)側の安全側線が他の駅よりも長いが、これはこの側線が工場への引き込み線や構内側線への貨車入れ換え線として使われていた頃の名残である。また、駅構内の上り方架線柱には中線が使われていた当時の信号機の設備跡が残っている。専用線廃止後は1986年までに中線や専用線の線路が全て撤去された。しばらくは線路が撤去されただけで専用線や施設の跡がはっきり残っていたが、跡地は2004年にJRからおれんじ鉄道に経営移管された頃に全て整地されて駅と工場の間に塀や道路ができてしまい、現在は中線跡と安全側線以外の痕跡はほとんど残っていない。
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