貨物便の要衝に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 08:49 UTC 版)
「テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港」の記事における「貨物便の要衝に」の解説
旅客便と入れ替わるように、北方のフェアバンクス国際空港から長距離貨物便(アジアとヨーロッパ、及びアメリカ東海岸の諸都市を結ぶ便で、積載重量が大きい)の多くが、給油寄港するようになった。2020年の貨物取扱量はメンフィス国際空港、香港国際空港、上海国際空港に続く4位で、繁忙な貨物空港に変貌している。 背景として、アンカレッジは北半球のどの主要都市にも3~9時間で到達できる位置にあり、航空貨物を捌く空路拠点(ハブ空港)として適すること、また、広大な敷地面積により物流基地の倉庫建設に適する点や、さらに旅客便が減少したことで貨物便の優先発着が24時間可能になった点がある。アンカレッジ市自体も、鉄道交通や港湾施設へのアクセスにも優れており、歴史的に貿易拠点としても機能している。 加えて、航空貨物輸送において積載量増加の目的で給油量を意図的に減らすコスト軽減手法が一般化し、給油中継地の必要性が再認識されてきたことや、電子機器類や冷凍魚介類など軽量で高付加価値の航空輸送に向いた貨物需要の拡大など、航空貨物産業自体が成熟したことも挙げられる。 アンカレッジにハブを置く航空貨物関係の企業は、アメリカのフェデックス・エクスプレスやUPS航空を始め、日本貨物航空などを含め、30以上にのぼる。
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