象徴種の選定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/25 05:48 UTC 版)
象徴種には、前述のとおり大型の哺乳類や鳥類が選定されることが多いが、カエルなどの変温動物や昆虫などが選定されることもある。アメリカ合衆国の環境保護雑誌や自然雑誌の表紙を調査した研究によると、人物や風景以外の表紙のうち、哺乳類と鳥類が占める割合が80%以上であったとされ、それ以外の分類群の種が選定されることは稀であったとされている。 種の選定は、どの環境問題に対する象徴とするかや、どのターゲット層に訴えかけるかなどを考慮された上で決定され、マーケティング的な方法でその選定効果が検討される。そのため、その象徴種は「製品(Product)」として扱われることもある。また、キャンペーンを行う地域によっても象徴種を選ぶ基準が異なっている。例えば先進国では、よく知られており、人気がある絶滅危惧種や、利用価値の高い種などを選定すべきとされるが、途上国ではカリスマ的(宗教的に崇拝されているなど)な種や生態的に重要な種を選ぶべきとされる。
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