諸外国からの招致
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 14:59 UTC 版)
医師を外国、特に途上国から招致しようという動きがある。しかし、日本で医師免許を取得するためには日本語で国家試験に合格出来るレベルの語学力がなければならない。また国家試験を受ける前に日本語能力試験N1の合格、日本語診療能力試験に合格するなど、様々なハードルがあり現実的ではない。また諸外国で経験を積んだ後、来日(帰国する)場合、日本で初期臨床研修を行っていない場合、一律に初期研修を改めて受けなければいけない。アメリカ合衆国の医師免許であるUSMLEは世界50カ国に受験会場があり、日本の医師免許はそのような整備がされていないなど、制度上の遅れがある。 一方、途上国の医療従事者が移住先としてあえて労働環境が劣悪で制度上のハードルの高い日本を選ぶ経済的理由は少ない。フィリピンでは医師が、高い給与を目当てにアメリカに渡って看護師として働き、自国の医師不足を深刻化させていることが社会問題化している。 ちなみにイギリス医師会雑誌BMJによると、病院勤務の医者の平均年収は、イギリス8万ポンド強、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアは4-5万ポンドになっている。
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