諏訪神社祭・御動座祭と高天原での発輿祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:37 UTC 版)
「吉田の火祭」の記事における「諏訪神社祭・御動座祭と高天原での発輿祭」の解説
午後4時20分頃、諏訪神社本殿前において諏訪神社祭が行われる(北緯35度28分17.16秒 東経138度47分30.86秒 / 北緯35.4714333度 東経138.7919056度 / 35.4714333; 138.7919056 (吉田の火祭26日の諏訪神社祭/位置))。これも浅間神社の本殿祭同様に、諏訪神社の祭神に対し、神輿への動座を乞うための神事である。神前には神職、氏子総代、世話人らが参列して開扉、献饌、祝詞奉上などが行われる。この日、諏訪神社では、午前に行われる西念寺住職による仏式での法楽、そしてこの夕方に行われる浅間神社宮司による神式での儀式と、2度の儀式が行われることになる。やがて諏訪神社祭が終わると、すでに社殿前に集合しているセコに対して、神職が拝殿上から大幣を振り修祓を行う。その後、宮司の手によって神輿への御霊移しが行われるため再び御絹垣が張られ、宮司はその中で諏訪神社と浅間神社の御神体を取り出して両社の分霊を明神神輿に移動する。なお、2社の御霊は2つとも明神神輿に分霊され御山神輿に御霊は移されない。 御霊移しが終わると神輿の出御の準備が整い、2台の神輿は世話人の呼びかけにより、それぞれのセコたちによって諏訪神社から担ぎ出される。しかし、このまま町中に繰り出すのではなく、境内の高天原(たかまがはら/位置)と呼ばれる四方を注連縄で張られた方形の祭場に一旦置かれる。2台の神輿のうち明神神輿の前で宮司が祝詞を奉上し、神職らが整列して発輿祭の神事が行われ、これが済んで初めて、正式な神輿の出御となる。このように神輿渡御にかかわる諸神事は、すべて明神神輿を中心に行われ、御山神輿に対しては御師団行司が献饌と拝礼を行うのみである。 高天原の神事は10分ほどで終わる。四方の注連縄が取り払われると、セコたちは再び一斉に2台の神輿しに取り付いて担ぎ出し、浅間神社境内を土埃を上げながら勢いよく上吉田の町中へ繰り出していく。
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