語源と他言語での表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 06:43 UTC 版)
サンスクリットlakṣaの語源は明らかでない。モニエル=ウィリアムズの辞典によると、ある人はカイガラムシなどを原料とする顔料を意味するラークシャー(लाक्षा lākṣā)をこの語と関係づけ、10万もの虫から顔料が取られるからだとする。パウル・ティーメによると、この語はインド・ヨーロッパ祖語でサケを意味する*laks(o)-と関係し、サケが産卵のために無数の群れをなして川をのぼってくるところから十万の意味に転じたとする。lakṣaの子音連結-kṣ-はプラークリットでは長子音に転じ(パーリ語: lakkha)、ヒンディー語ではさらに長子音が単純子音に変じて前の母音が代償延長し、語末の短いaが脱落したために規則的にlākhに変化した。同様の例は数の7にも見られる(サンスクリット語: sapta、パーリ語: satta、ヒンディー語: sāt)。
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