詳細・エレクトリックベース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 08:28 UTC 版)
「スラップ奏法」の記事における「詳細・エレクトリックベース」の解説
エレクトリックベースにおいてのスラップ奏法は、親指で弦を叩くようにはじく動作(サムピング、英: thumping)と、人差し指や中指で弦を引っ張って指板に打ちつける動作(プリング、英: popping)があり、この二つの動作を組み合わせる事で打楽器のようなパーカッシブな効果が得られる。基本的な弾き方としてはサムピングで低音弦、プリングで高音弦を奏する。 誕生以来、主にファンクで聞かれたが、現在では様々な音楽ジャンルの楽曲で使われているようになった。スライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーだったラリー・グラハムは、自身がドラムレスのバンドで低音弦のサムピングをバスドラム、高音弦のプリングをスネアに見立て奏したのが始まりだと語っている(ただし彼はスラップという言葉は用いず「Thumbpin'& pluckin'」と呼ぶ)。しかし、スラップの元祖には異論が多くあり、同時期の音楽シーンで自然発生したのではないかとの見方もある。他にブーツィ・コリンズ 、バーナード・エドワーズ、ルイス・ジョンソンらが、スラップ奏法のベーシストとして知られている。 楽器を腰より上に構えるか(ラリー・グラハム、マーカス・ミラー等、ファンク、ジャズ・クロスオーバー系に多い)、腰より下に低く構えるか(T.M.スティーヴンス等、ロック系に多い)で親指の角度と共に奏法が変わる。そのため、低く構えるベーシストの中にも複雑なスラップ奏法の際にはモニタ・スピーカや台に足を乗せ、高く構えた時と同様の高さに持ち上げるベーシストもいる。
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