試合中のトレード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 03:57 UTC 版)
「1922年のメジャーリーグベースボール」の記事における「試合中のトレード」の解説
この年のナショナルリーグで、シカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドでシカゴ・カブスとセントルイス・カージナルスのダブルヘッダーが行われ、第1試合が終わった後に、カブスのマックス・フラック外野手は監督に呼ばれた。そこで監督からカージナルスとの交渉が決まり、フラック外野手をカージナルスに移籍することが決まったと伝えられた。相手のカージナルスはクリフ・ヒースコート外野手がフラックとの交換でカブスに来ることになった。フラックはそのままカージナルスのクラブハウスに行き、ユニフォームをカブスからカージナルスのユニフォームに着替え、ヒースコートも同じようにカブスのユニフォームに着替えて、第2試合はそれぞれ相手側の選手としてダグアウトに現れて出場し、観客席のシカゴのファンはどっと湧いた。ユニフォームに背番号を付けるようになったのはこの7年後の1929年だったので、ユニフォームの着替えが簡単にいけた時代のトレードであった。 60年後の1982年には、同じリグレー・フィールドのデーゲームの試合中に球団代表から電話でトレードを知らされて、この選手は急ぎ飛行機に乗って2時間の飛行後にフィラデルフィアの相手先のチームに向かい、ナイターの途中からベンチに入って出場し、同じ日に違う都市で2つのゲームに出場した例がある。しかもどちらの試合もこの選手は安打を記録している。しかし愛用のグラブはシカゴの球場のロッカーに置き忘れていた。
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