設置条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 09:01 UTC 版)
設置方法としては複線(複々線)の場合、上下線の間に中線を設置するパターンが大半を占めるが、単線区間の駅にあるように本線(上下線)の横(左右どちらか一方または両側)に設置されるパターンもある(近鉄の主要駅など)。ただこの方法の場合は出庫または入庫の際に線路を列車が横断する関係上、対向の本線までも塞いでしまうため、ダイヤ上のネックになることがある。大がかりな例としては青砥駅のように、立体構造となっているものもある。 設置場所については、列車が到着した方向のままで、そのまま引き上げることのできる配置が良いとされている。到着した時の向きのまま入ることができる配線なら列車の向きを変える作業(エンド交換)が1回(引き上げ線内での作業)で済むのに対し、逆向きだと3回(到着した線路上、引き上げ線内、出発する線路上)のエンド交換をしなければならず、それだけ手間と時間がかかるためである。但し、これは必須条件というわけではなく、京成津田沼駅や藤井寺駅において逆向きの引き上げ線を使用した3回のエンド交換を要する折り返しが日常的に行われているという例もある。 また、最低限の条件としてすべての引き上げ線が上り線、下り線どちらからも出入り可能であることが求められる。
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