計画中止に関する陰謀論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/17 06:29 UTC 版)
「YB-49 (航空機)」の記事における「計画中止に関する陰謀論」の解説
B-35・B-49の両計画中止に関して、陰謀だとする説(陰謀論)が長年に渡って唱えられている。陰謀だとする人は、ノースロップの社長であるジャック・ノースロップに対し、空軍長官スチュアート・シミントン(Stuart Symington)が政府の影響下にあるコンベアとの合併を強要しようとした、と主張する。さらに、ノースロップが拒絶した際に、長官は計画中止の手配をしたという。1979年(1981年の死去の直前)、テレビ取材を受けたノースロップ自身がこうした告発をしたことによって、陰謀論は真実味を帯びた。さらに、1949年に開かれたコンベアの不正競争疑惑についての議会公聴会で、ノースロップは報復を恐れたためにシミントンをかばって虚偽の証言をしたともいう。一方のシミントンは、このような説は全く事実無根であると一貫して主張している。 こうした陰謀論に対して批判的な者は、多くの主要な問題を抱えていたことももちろん、YB-49にはB-36とは違い核兵器の運搬能力が無かった(当時の核爆弾は大型で、YB-49の爆弾槽には収まらなかった)という点も計画中止に寄与したのだと指摘している。さらに、YB-49が中止されたのと同時期に、ノースロップが新型要撃機F-89 スコーピオンの開発計画に参入できたことも、陰謀論を否定するものだとしている。
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