観光と歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 22:17 UTC 版)
サラーラは観光都市でもあり、カラ山地(ジャバル・カラ、Jabal Qara)や、乳香の原料となるボスウェリア属の樹木が多数茂るワジ(涸れ川)が多くの人々を惹きつける。ドファール州内の交易都市や港湾都市の遺跡、乳香の原料となる木々の自生地は、「乳香の土地」の名で世界遺産に登録されている。街の近郊や周囲の山地には、モンスーンの時期には緑の木々が生い茂る。こうした豊かな植生は家畜の群れを養い、ヒョウやハイエナ、フラミンゴなど東アフリカとも共通する野生生物を育んできた。砂浜や海岸地帯ではスキューバダイビングやバードウォッチングなどもできる。 サラーラ付近は古い歴史でも知られる。古代の城郭都市・スムハラム(Sumharam)は現在は廃墟となっているが、紀元前100年から400年にかけてはローマ帝国とインドを結ぶ港町として、また乳香の積み出し港として繁栄した。またコーランにも登場する旧約聖書の預言者・ヨブ(アイユーブ)の墓とされるものがジャバル・カラ山中にある。
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