西日本方言との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/27 18:07 UTC 版)
東海東山方言は文法において西日本方言との遷移地帯のため、上記の文法性質が当てはまらないものも多い。特にギア方言は文法や語彙の面から西日本方言に含む場合もある。 山陰方言(東山陰方言および出雲式方言)では断定助動詞の「だ」、ワ行五段活用動詞連用形の促音便「カッタ(買った)」など、東日本方言と共通する要素がいくつかみられる。 出雲式方言や北陸方言は裏日本方言の音韻体系を持っており、これは東北方言と共通する。 文法上の東日本固有の主要な要素は否定助動詞「ない」及び「ねえ」と推量・意志・勧誘の助動詞「べ(ー)」(関東・東北)のみである。断定の「だ」とワ行五段動詞促音便は山陰に、形容詞連用形のク接続は琉球方言にみられ、「むず」や「らむ」が変化した推量・意志・勧誘の「終止形+ら・ずら・だら・だらず」「未然形+ず・す」についても山陰で「だら」があり、出雲市に「だらじ」がわずかに見られる。
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