製缶工程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:21 UTC 版)
アルミ缶の製法は、缶胴を深絞りすることから、DI (Drawing & Ironing) 法と呼ばれる。DI法は1955年にアメリカで開発された。 打ち抜きからトリミングプレス機によってブランクと呼ばれる円盤状に打ち抜かれ、直後に絞り成形によって浅いカップ状にされる。 しごき加工機の3段程度のダイによって浅いカップ状のから深いカップ状へと引き伸ばされ、同時に再絞りによってカップの径が規定値まで細く成形される。しごき加工することにより加工硬化が起こり缶が丈夫になる。缶によっては、胴部へのプレス加工などにより凹凸をつけることで強度を高め、より軽量化を図っている例もある(ダイヤカット缶など)。 不要となったカップの端がトリミング工程で切り落とされる。 この状態で薄い部分で0.1mm、口絞り部分などで0.15 - 0.16mm程度の厚みにされる。 内外を脱脂・洗浄される。 外部側面が塗装される。 塗装が焼付け乾燥される。 外部側面が印刷される。 内面がコート塗装される。 塗装が焼付け乾燥される。 この状態で内面には数μmほどの薄膜によってコートされ、内部に充填される内容物がアルミと反応することを防ぐ。 別工程のアルミニウム合金製のフタと共に飲料工場へ出荷される。
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