装填不良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 16:40 UTC 版)
薬莢を使用せず、射距離に応じて小分けにした薬嚢を使用し、閉鎖器の動作にも手動ないし人の判断による部分が多い大口径砲で起こりやすい。薬嚢の数量はもちろん、砲弾も弾種により長さが異なることは珍しくなく、それぞれが適切な位置に装填されていないと戦艦アイオワの砲塔爆発事故(英語版)のような事態を引き起こす。 薬莢式であっても、.38スペシャル弾と.357マグナムのように大きさが近いが威力の異なる弾薬の取り違えや、規格品ではないハンドロードで不適切な薬量が装填されていることで過大な負荷が加わって腔発が起きることがある。 現代の戦車砲で多用されるHEATは、通常の銃砲弾と異なり砲内に押し込む際に引っかかりやすい形状をしており、弾頭の変形・破損が腔発に繋がるリスクも存在する。人力装填でも自動装填装置でも、このような事態を起こさないための精密性と十分な速さという相克する要件の両立が求められる。
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