虫刺され・毒蛇の対処
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 22:47 UTC 版)
詳細は「虫刺され」を参照 詳細は「ヘビ毒」を参照 虫(蜂など)に刺された場合に、毒の中和のためアンモニアが含まれている尿を掛けると治ると主張される民間療法があるが、これは科学的に誤った迷信である。排泄直後の尿にはほんの微量のアンモニアしか含まれておらず、アンモニアにも中和作用はない。虫刺されの場合は、刺さった針などを取り除いて流水で洗うなどして患部を清潔に保つべきだとされているが、山登りの最中では水が手に入りにくい事から、応急的に健康であれば無菌(もしくは、アンモニアが含まれている)である筈の尿で患部を洗った(中和した)という逸話があるものの、尿そのものには全く治療効果はない。そもそも患部を汚すだけなので避けるべきだとすら言われている。虫に刺された時は針を取り除いて水で患部を洗い清潔に保ち、軟膏を塗布せばよい、とされる。 なお毒虫や毒蛇に刺されたり噛まれた際に、古くから言われている口を使って毒を吸い出すという民間療法もあるが、口内菌で傷口が汚染されるだけではなく、誤って毒を飲んでしまったり、口粘膜から速やかに毒が吸収される可能性もあるため、この方法は危険で科学的に誤ったモノである。
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