藩王府時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:20 UTC 版)
1907年、ザファール・ジャングが亡くなると、ニザームは天文台を藩王府財務省の所掌とするファルマーンを発し、アーサー・チャットウッド (Arthur B. Chatwood) が台長に就任した。最初に天文台が置かれたフィサルバンダは、天文観測には適さないと考えられており、チャットウッドは幾つか候補地を調査し、ハイデラバード郊外ベグンペット(英語版)の高台を選択。1908年に、望遠鏡と機材はそちらへ移設された。当初は敷地にあった2階建て簡易住宅を使用していたが、すぐに増設が認可され、アストログラフ棟、研究室、宿舎の建設が始まった。1909年にはアストログラフ棟が完成、1912年には15インチ屈折望遠鏡棟の建設も始まり、1914年に建屋は完成したが、機材の不具合や資金不足によりすぐにこれらを使った観測は始められなかった。最初に始まった観測は、口径75mmのクック(英語版)経緯儀によるもので、1913年に始まった。
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