藤岡弘の事故負傷とその影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 04:15 UTC 版)
「仮面ライダー」の記事における「藤岡弘の事故負傷とその影響」の解説
こうして放送が開始された第1話の視聴率はキー局・NETの放送エリアである関東地区において8.1%と厳しいものであったが、MBSの放送エリアである関西地区では20.8%と関東地区に比べて高視聴率をマークしており、MBSの庄野部長は「関東もいずれ上がって20%を超えますよ。今バタバタして番組をいじるのは止めましょう」と平山に伝えた。 本作品は放送開始前、のちに多大な影響を与えることになったアクシデントが発生していた。第9話・第10話の撮影中に藤岡がオートバイで転倒して全治3 - 6か月の重傷を負い、撮影に参加できなくなったのである。このため、未完成分については、本郷の登場シーンなどを前話までの映像から流用した藤岡の姿に声優・納谷六朗によるアフレコを挿入する、仮面ライダーの登場シーンを増やす、ヒロイン・緑川ルリ子や新キャラクター・滝和也の活躍を繋ぎ合わせるなどの措置で完成させ、急場を凌いだ。 この間、方向性の再検討と新たな主役について討議された。本郷役の交替案や内容の一新など、様々な展開が検討されている。関連書籍に再録された当時の議事録によれば、MBSの局長や脚本家の「仮面ライダー1号は殺してしまってもよいのではないか」「外遊よりも殺してしまったほうが書きやすいのだが」といった意見に対し、平山亨は「子供たちのオールマイティーの夢を潰すことになり、主人公を殺してしまうのはよくない」と強硬に反対した。同時期に『宇宙猿人ゴリ』や『帰ってきたウルトラマン』などの巨大ヒーロー番組が多かったせいか、「仮面ライダーを巨大化させよう」という案も出た。
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