葛原陽平 - 鳥羽潤〔三役〕(第3部のみ)
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「麻莉亜」に現れた真彦と瓜二つの青年。真彦とは対照的に軽薄な性格だが、記憶を失くしている。唯一の存在証明となる凛子と同じ蝶の首飾りをしていたことから、紅子たちは死んだと思っていた真彦が生きていたと考えていた。実は赤の他人で、両親に捨てられるも同然で結核の療養所に入れられ、周りで次々と患者たちが死んでいく中で、命を絶とうとしていた。しかし9年前に出会った藍子の笑顔に救われ、生きる気力を得て、それ以降藍子を養いながら共に暮らしていた。紅子に復讐しようとする藍子に加担し、記憶を失くした真彦のふりをしている。だが紅子が逮捕される時に清瀬家・山田家のどちらを選んでも、もう一方を切り捨てることになり苦しんだことや、死んだと聞かされていた藍子のために山田家を切り捨てた清瀬家に復讐していたことを藤堂から聞かされ、藍子から伝えられた紅子像と違っていたことから次第に揺らぎ始め、復讐の目的の違いから藍子との同居を解消する。紅子から頼まれ、麗華のために記憶が戻った真彦を演じるうちに、誰も切り捨てない生き方をする紅子に惹かれていき、「真彦よりも、俺だけで心をいっぱいにしてみせる」と改めて紅子に告白。数日後、豹変してしまった麗華に地下牢に入れられるが、前から再発していた結核で吐血してしまう。麗華にあなたとの子供が欲しいと子づくりを要求されるが、それを拒否する。そして紅子をもう守れないという想いから、紅子を愛しているという気持ちに蓋をし、結核の再発で自分の命が長くないことを隠したまま、紅子に別れを告げる。 その後、紅子に結核が再発したのがばれたことに気づく。紅子とともに残された時間を過ごそうとするが、麗華の深い孤独に気づき、紅子やみんなの為に麗華と一緒にいることを決意する。藤堂に殺されそうになるが、代わりに紅子に刺される(実際は紅子が刺したふりをした)。紅子と二人きりで最期の時を過ごし、紅子に看取られながらこの世を去る。
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