著作・学説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:40 UTC 版)
著作は現存せず、断片的な学説が伝わる。『スーダ』によれば20篇余りの対話篇があった。『ギリシア哲学者列伝』には、冷淡な文体と評される9篇の題名が伝わる。 「人間」や「野菜」を例にとった論法でイデア論を否定した。また「馬」と「走る」を例にとった論法で、同一性言明以外の命題は全て誤りと主張した。これと似た主張は、キュニコス派のアンティステネスやソフィスト全般にも帰されるが、影響関係は不明である。これらはヘーゲル『哲学史講義』で注目された。 無神論者であり、同じく無神論者だったキュレネ派のテオドロスや、キュニコス派のクラテスとの交流が伝わる。 メガラ派としては珍しく倫理学も扱い、アパテイアや友人不要論を支持した。 その他、懐疑主義的立場から感覚を斥けた、国外追放されても善は損なわれないと論じた、などの断片的記述が伝わる。
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