葉の形について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 22:36 UTC 版)
上記のように、この植物は大きな葉に多数の穴を生じ、羽状深裂に近い形を取る。その形は成長段階で異なり、最初は単葉で、次第に穴を生じ、深裂の形になる。この時穴を生じたり深裂したりする位置が、例えばまず左に1穴を生じた場合、次の葉では左右に1穴、あるいは深裂を生じるといった風に、左右のバランスを取る形でその数を増してゆく。他方で、日本で栽培した場合、冬季に家屋内に取り込んで栽培すると、葉の穴や深裂がなくなることが観察されており、成長段階による影響だけでなく、環境条件による影響もあると思われる。 また、深裂になる部分でも、葉の縁から内側へ向けて切れ込んでゆくのではなく、側脈に形成される穴が葉縁方向に伸びてゆき、外縁で上下にちぎられるようにして切れ込みが形成されるものである。この過程は「葉が成長する過程で、ところどころ成長を中止する部分が出来、その周りの部分の成長に負けて引き裂かれるように孔が形成される」という。この孔の意味としては、大型の葉が強風への抵抗力を増すための通風孔であるとか、夏期の強い日光による温度上昇を避けるための放熱孔と言った意味があると思われる。 単葉の状態 少し裂けたもの よく発達した葉 同、中央の穴の部分
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