葉の性質について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 23:19 UTC 版)
上では毎年出る一対になったものを「葉」と標記しているが、厳密には正しくない。それだと地上に立ち上がっている部分が茎でなければならない。しかし、実際にはこれは間違いなく葉柄であり、毎年出る部分は羽状複葉を構成する羽片である。つまり、二回羽状複葉の葉が毎年一対の羽片ずつ展開しているようなものである。ただし、大きな違いはその先端に分裂組織があって、そこで新たな羽片が作られている、という点である。 一般の維管束植物では先端成長のための分裂組織は茎と根にあって、葉には存在しない。葉は茎の成長の際にそこで完全に作られ、その後に展開するだけである。しかし、植物の器官の進化を説明する際の定説であるテローム説では、葉も茎の集まったものに由来するとされ、葉に成長点があってもおかしくない。シダ類ではこの類の他にカニクサ属でも葉の先端に成長点がある例があり、これらはシダ植物が維管束植物の古い形態を残している例とされる。
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