らむ音
(落語家らむ音 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/26 19:08 UTC 版)
| 落語家らむ
|
|
| 出身地 | |
|---|---|
| 師匠 | らぶ平 |
| 出囃子 | 毬と殿様 |
| 活動期間 | 2017年 - |
| 所属 | フリー |
| 公式サイト | (合)落語オフィスひら |
| 受賞歴 | |
| 2023年 Zabu-1グランプリ 準優勝 | |
らむ音(らむね)は、フリーの落語家。女性。本名の名前は「綾音(あやね)[1]」。出囃子は『毬と殿様』。
来歴
神奈川県横浜市生まれ。日系ブラジル人の両親の元に生まれる[2]。自身は日系ブラジル人三世にあたり[3]、5歳までは日本語を話すことが出来なかった[4]。このような経験からか「今でも日本語には苦手意識がある」と話すことがある[5]。
2016年3月、武蔵野美術大学卒業[6][5]。女優を志望し劇団に入団する[4]。
2017年、らぶ平の落語を聞いて、弟子入りを志願[4]し、入門。師匠の「ら」と、本名の綾音から「音」をとり「らむ音」を名乗る[1]。
2020年11月、漫画家やまだしゅらとInstagram上で落語を知れるほっこりマンガ「ゔぁーもすらく音ちゃん」の制作開始[7]。
2021年1月、YouTubeにて立川志ら門、三遊亭楽八、立川志ら鈴らが参加する大喜利2アウトに参加開始[8]。
2022年10月2日、二つ目昇進。披露公演は、立川談四楼、春風亭勢朝、立川只四楼立ち合いの下、銀座ブロッサムにて行われた。
2023年2月4日、 DJ KOOがプロデュースするテレビ番組「ザブ-1グランプリ」(BSフジ)に出演。観客投票によるトーナメントで初天神をかけ、笑福亭茶光、春風亭吉好、春風亭一花を抑えて決勝進出。決勝では、柳家吉緑に、時そばで挑むが敗れ、準優勝となる。
2025年6月、国際交流基金の招聘を受け、サンパウロ、モジ・ダス・クルーゼス、ポルト・アレグレ、サルバドールのブラジル4都市での公演を実現させる[9][10]。
人物・エピソード
- 3人姉妹の長女[11]。
芸歴
特徴
- ちりとてちんや徂徠豆腐といった古典落語のほか、日本語、英語、ポルトガル語の三ヶ国語を操る「3か国語寿限無」も得意ネタとする[5]。また、井戸の茶碗のような大ネタも前座の頃から取り組んでいる。
- 幼少期に日本語が話せず苦労した自身の経験もあってか自治体等の行う多文化共生のイベントで講演する機会も多い[14][15]。
- 着物姿で側方倒立回転をしながら高座に上がることがある。
- 大学ではデザインを学んだ[5]。この経験がチラシ作成等に生かされることがある[16]。
- 趣味はキックボクシング[17]。
出演
テレビ
- その他の人に会ってみた(TBS)- 2019年11月13日[6]
- 日本のチカラ(テレビ朝日)- 2021年4月17日[4]
- ザブー 1グランプリ(BSフジ) - 2023年2月4日
- こどもディレクター(日本テレビ) - 2023年12月20日、2024年9月18日
- Culture Crossroads「Rakugo Leaps Over Language Barriers」(NHK WORLD) - 2025年1月12日
- Live News イット! (フジテレビ) - 2025年9月8日
ソフト
CD
- ざぶとんサンバ/鈴丸音頭~イングリッシュ編~(フリーボードレコード、2024年2月) - ユニット「鈴丸姉妹」(山田たかお・あたりまゆ美・らむ音)による歌。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 平山亜理「3カ国を使い分け、目指すは「スーパースター」落語家のらむ音さん」『朝日新聞』2025年5月21日。
- ^ 川井龍介 (2023年5月26日). “日系(ニッケイ)—をめぐって 第29回 3ヵ国語で落語を〜日系・女性落語家 らむ音”. ディスカバー・ニッケイ. 2024年7月29日閲覧。
- ^ “《特別寄稿》日系ブラジル人3世の落語家らむ音さん=日本で活躍、3カ国語で挑戦=ジャーナリスト 高橋幸春”. ブラジル日報. 2024年5月18日閲覧。
- ^ a b c d “2021年4月17日放送 5:20 - 5:50 テレビ朝日 日本のチカラ”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2021年4月17日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ a b c d “落語界の異端児…注目の女流落語家は「日系ブラジル人3世」(1/4)”. 現代ビジネス. 講談社 (2020年12月13日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ a b “2019年11月13日放送 1:06 - 2:05 TBS その他の人に会ってみた”. TVでた蔵. ワイヤーアクション (2019年11月13日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ “らく音ちゃん(@rakune_vamos) • Instagram写真と動画”. www.instagram.com. 2022年2月5日閲覧。
- ^ 『第30回【大喜利2アウト】2021年1月25日』。2022年2月5日閲覧。
- ^ “唯一の日系落語家らむ音=日ポ両語で初ブラジル公演=日本語学習者と交流会も”. ブラジル日報. 2025年10月24日閲覧。
- ^ “日系3世落語家・らむ音さん ブラジル公演”. 読売新聞. 2025年10月24日閲覧。
- ^ 『【母の日】三姉妹から感謝のプレゼント対決をしたら個性爆発でまさかの結末…!?』。2022年2月5日閲覧。
- ^ 芹沢健介 (2020年12月13日). “落語界の異端児…注目の女流落語家は「日系ブラジル人3世」”. 現代ビジネス. 講談社. 2025年6月8日閲覧。
- ^ 『こどもディレクター』(2024年9月18日放送)にて紹介。
- ^ “オンライン講演会「落語家らむ音-日本語が苦手だったわたしの挑戦-」”. JICA. 2025年10月24日閲覧。
- ^ “石川県を“もっと”暮らしやすくするために。多文化共生について考えよう”. note. もっといしかわ. 2025年10月24日閲覧。
- ^ “GGCのアイコンとヘッターがついにデザインが決定!? – グリーンゲートカンパニーGGC”. 2022年2月5日閲覧。
- ^ “久しぶりのホポ先生!!”. らむ音(出演情報等). X. 2022年2月5日閲覧。
外部リンク
- 落語オフィスひらホームページ
- らむ音 (@ramunedeyansu) - X
- らむ音 (@ramunedeyansu) - Instagram
- 【落語家】らむ音ちゃんねる-RAMUNE- - YouTubeチャンネル
- 落語家らむ音 (rakugokaramune) - note
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