荒川橋梁の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 05:23 UTC 版)
「通勤新線」(埼京線)の車両基地は、東京都心に近い沿線に設置される予定であったが、用地捻出の困難さや地元の反対により頓挫した。次いで、通勤新線の直通先とされていた高崎線宮原駅周辺に設置しようとしたが、こちらも用地捻出は困難であった。そこで、川越線を電化し、沿線の広大な田園地帯に土地を取得して、当センターを設置したという事情がある。 時間の問題から容易に土地取得ができる田園地帯を選択したために、大宮方面とは荒川を隔てた西側に所在しているが、荒川橋梁は構造上強風の影響を受けて運転見合わせまたは徐行運転することがある。運転見合わせになると電車の入出区ができなくなるため、運行本数は減少し混雑率が増加する。一旦運行トラブルが発生すると八高線・川越線・埼京線・直通するりんかい線・相鉄線のみならず、埼京線と池袋 - 大崎間で山手貨物線を共有して運行している湘南新宿ラインやその関連路線・列車(横須賀線・総武快速線・東海道本線・宇都宮線・高崎線・「成田エクスプレス」など)にまで連鎖的にダイヤの乱れが発生する。現状では荒川橋梁の防風対策強化がその対策となっている。 当センターの移転については、移転場所の確保や、巨額の費用の問題があり、地元自治体から要望が出ている川越線の複線化も含め、検討されていない。
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