荒島古墳群とは? わかりやすく解説

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荒島古墳群

名称: 荒島古墳群
ふりがな あらしまこふんぐん
種別 史跡
種別2:
都道府県 島根県
市区町村 安来市荒島町久白町
管理団体
指定年月日 1936.12.16(昭和11.12.16)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日 平成11.07.13
解説文: H10-12-049[[荒島古墳群]あらしまこふんぐん].txt: 荒島古墳群は島根県東端安来市所在し中海面する荒島丘陵上に位置する。既指定造山古墳1号墳)は古墳時代前期大型方墳であるが、荒島丘陵には、これ以外にも弥生時代後期から古墳時代にかけての墳墓古墳集中するため、これらを追加指定し「荒島古墳群」と名称を変更しようとするものである
 荒島古墳群として指定しようとするのは、単独所在する大成古墳造山支群4基、塩津山支群8基である。大成古墳明治44年開墾中に発見され竪穴式石室から三角縁神獣鏡素環頭大刀ほかが出土し前期大型方墳として著名である。その西側造山支群は、既指定1号墳のほか、同様の大型方墳である3号墳等計4基からなる。また東側塩津山支群は、弥生時代後期大型四隅突出型墳丘墓である6号10号墓、四隅墓の名残とどめた古墳時代前期方墳である1号墳からなる
 荒島古墳群の内容は以下の5点で重要である。
 まず第1に四隅突出型墳丘墓は、島根県鳥取県中心に分布する弥生時代地域色豊かな墳墓であるが、塩津山6号10号墓はこの種の墓制のなかで最大級規模をもつこと。第2に、大成古墳造山1号墳は、古墳時代前期方墳として全国最大規模であること。第3に、弥生時代四隅突出型墳丘墓から古墳時代前期方墳への変遷追えること。第4に、弥生時代後期から古墳時代前期において、安来地域出雲で最も優位な地位安定して占めていたことを示すこと。第5に、古墳時代入って前方後円墳頂点とする墓制波及するなかで、弥生時代墳丘墓伝統承け方墳前方後方墳築造続け出雲地域性特徴づけるのであること。
 以上のように、荒島古墳群は出雲地域の歴史においてきわめて重要であるとともに前方後円墳頂点とする古墳時代墓制考えるうえでも意味あるものであることから、必要な地域史跡追加指定するとともに名称を変更し保存万全図ろうとするものである
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史跡:  荏柄天神社境内  荒屋敷貝塚  荒屋遺跡  荒島古墳群  荒神谷遺跡  荷田春満旧宅  荻堂貝塚



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