草ヒロ
「草ヒロ」とは、いわゆる旧車ファンの用語で、野外で野ざらしの状態で放置されている自動車を意味する通俗的な表現。「草むらのヒーロー」の略。「草むらのヒーロー」は、芸文社の旧車・ノスタルジックカー情報雑誌「Nostalgic Hero」内の名物コーナーのタイトルである。
「草ヒロ」は、空き地などに雨ざらしの状態で長い年月を経ているため、周囲には雑草や樹木が茂り、車体はサビでまみれ、車輪や窓ガラスやドアなどの部品は壊れたり外れたりしている場合が多い。車両はいずれも古き良き時代のレトロカーであり絶版車である。
草ヒロの愛好家にとって「草ヒロ」は、「旧車萌え」と「廃墟萌え」の相乗効果が織りなすノスタルジーの塊であるといえる。
草ヒロの中には、今でも人気が絶えず今では入手困難な車種もある。そのような貴重な車種は、レストアやオーバーホールを行い走行可能な状態にして所有したい(から譲ってくれ)、という需要の対象にもなる。
草ヒロの多くは所有者が廃車手続きをしたまま廃棄や売却を行わず所有地などに放置した車両である(つまり所有者がいる)可能性が高い。あるいは、盗難車が乗り捨てられてそのまま草ヒロと化しているような場合もあり得る。
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