若狭めのう細工とは? わかりやすく解説

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若狭めのう細工

【工芸品名】
若狭めのう細工
【よみがな】
わかさめのうざいく
【工芸品の分類】
石工品・貴石細工
【主な製品】
装身具置物茶碗風鎮ふうちん
【歴史】
現在の福井県若狭の里、遠敷(おにゅう)は、若狭一の神社を頂く土地で、奈良時代に玉を信仰する族(わにぞく)という海民族が、この地に来たとき、神社前に街道作り、そこで玉を作ることを仕事としたのが、始まりと言われています。江戸時代中期には、めのう原石焼いて美しい色を出す技法確立されました。19世紀になると、さらに工芸彫刻技術開発され、現在に至ってます。
【主要製造地域】
福井県
【指定年月日】
昭和51年6月2日
【特徴】
めのうは、年輪状の模様持った半透明味わいのある石英という石です。この原石200300度で焼くと、美しく発色することに気づいた人達が、若狭独特の焼き入れ技法作り上げました。非常に硬い原石に、時間をかけて彫刻研磨施し愛らしい動物仏像香炉、杯、様々な装身具等に仕上げます

若狭めのう細工

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/05 01:47 UTC 版)

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若狭めのう細工(わかさめのうざいく)とは福井県小浜市で生産される瑪瑙の原石を加工した工芸品である。 昭和51年6月2日に、伝統的工芸品に指定された[1]

装身具、置物、茶碗風鎮(ふうちん)や動物を模した独特の細工が現在も伝承されている。

概要

  • 奈良時代に玉を信仰する鰐族(わにぞく)という渡来人が若狭一の神社の前で玉を作ることを仕事としたのが始まりと言われている。
  • 享保年間、玉屋喜兵衛が浪速の眼鏡屋に奉公中、めのうの原石に熱を加えることで、鉄分酸化して赤く発色する「焼入れ技術」を習得し帰郷し広まったと伝わっている。
  • 江戸時代には、根付として、小さな勾玉印籠などにつけていた。
  • 美術工芸品としての彫刻の技術は明治所期に中川清助により創始され、海外をはじめ全国の博覧会に出陳し普及させた。
  • 2014年に福井を代表する伝統工芸(越前漆器越前焼など)を代表する7分野の伝統工芸品の若手職人がグループ「7人の侍」を結成した[2]

工程

[1]

  • 原石は古来近辺で採石されていためのうであるが、現在は海外から輸入している。
  • 石地取り、焼き入れ、彫刻・成形、磨きの4工程により制作される。
  • 焼入れにより、赤色に発色されためのう原石に金剛砂を使って研磨し成型し、長時間かけ仕上げ磨きを行い、鶏や鯉など動物を模した細工の置物や香呂等を細工する。

脚注

  1. ^ a b 日本伝統文化推進機構(若狭めのう細工)
  2. ^ 日本経済新聞(2014年11月22日)

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