艶歌師
読み方:えんかし
- 〔的〕「カエン」ともいふ、「エンカ」の条参照。
- 縁日等にてヴイオリンを弾き歌本を売るもの。「えんか又はえんかや」等皆同意。
- かえんともいう。書生節に端を発し洋琴の伴奏で、センチメンタルな節の唄をうたって客をあつめ、時には滑稽軽口の景品をそえて唄本を売る。野口男三郎の「ああ世は夢か幻か」などが有名。地方の女や遊女春婦などを最上の得意として流浪し、色慾両道の耽求者たること一般のやしと同じである。夜の町にデカダン的な小唄をながしてて、唄本を売る彼等と同じ流れをくんで、今日では、ギターやアコーディオンを奏でながら、カフェーや料亭、湯の町を流して歩く、エレジー的存在である。演歌の作者としては、故添田唖蝉坊氏が白眉であり、時代を代表する数々の名歌をのこしている。〔香具師・不良〕
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