航空機の燃料計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/05 16:20 UTC 版)
航空機の燃料計は原則として残り数量を正確に表示する必要性があることから、自動車とは全く異なる構造の燃料計が用いられる。航空機の燃料タンク内には複数の低電圧コンデンサが内蔵されており、燃料に浸される事でそのコンデンサに電荷が蓄えられる。エアバスA320の場合、燃料タンク内に約30個のコンデンサが内蔵されており、電荷が蓄えられたコンデンサの数を燃料コンピュータが計算する事で残り数量の正確な表示が可能となるのである。 この形式の場合、その航空機が反転・背面飛行などを行った場合でも燃料の移動によって残り数量の変化が起こらないように、燃料タンクの残り燃料とタンク角度によってコンデンサがどのような電荷の変化を示すのか、あらゆる条件でテストが行われ、燃料コンピュータに補正プログラムとして内蔵されているため、現在ではどのような条件下でも99%以上正確な数量が表示できるようになっている。
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