航空会社の再建
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/17 07:18 UTC 版)
「フランク・ロレンツォ」の記事における「航空会社の再建」の解説
1972年8月10日、経営の悪化していたテキサス・インターナショナル航空をジェット・キャピタル・コーポレーションが買収、ロレンツォが経営再建にあたることになった。従業員の賃金を切り詰め、コストを削減するという手法は、基本的にはその後彼が関わった航空会社の再建と基本的な方針は変わらないものであった。採算性の低い路線からは撤退し、運航コストが高くつく経年機の売却などを行った結果、1976年には320万ドルの利益を計上することになった。 1977年には閑散期の特定の路線に対して「ピーナッツ・フェア」と呼ばれる大幅な割引運賃を試行した。これは、長距離バスの運賃とほぼ同額と言うものであったというが、この試みは成功し、1977年の利益は倍増し、1978年には初めて株主に配当を出すことができた。 1978年8月に航空自由化政策が行なわれると、ロレンツォは経営の悪化していたナショナル航空の買収に着手した。ナショナル航空はフロリダをベースに多数のアメリカ国内路線を運航するだけでなく、ロンドンへの国際線も運航していた。ナショナル航空については、競り合った末にパンアメリカン航空(パンナム)に買収され、ロレンツォの買収は失敗したかに見えたが、ロレンツォは株式の売却によって4600万ドルの利益を得ることになった。翌年には、やはり業績の悪化していたTWAの買収に着手し、社長とも話し合ったが、物別れに終わった。 1980年に入ると、6月に持ち株会社として「テキサス・エア・コーポレーション」を設立した。9月には新規航空会社としてニューヨーク・エアを設立し、ニューヨークとワシントンD.C.を結ぶシャトル便に参入した。当時、この区間にはイースタン航空がシャトル便を運航しており、これに対抗するべく運航を開始したものであった。
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